平成15年4月〜平成16年9月における進捗状況(H16/11/10)

全体的な進捗状況及びそれに対する評価
 

15年3月に公表された金融審議会報告書「リレーションシップバンキングの機能強化に向けて」及び「リレーションシップバンキングの機能強化に関する アクションプログラム」に基づき機能強化計画を策定しました。平成15年4月〜9月における進捗状況は以下の通りです。

   
中小企業金融の再生に向けた取組み
 

・創業・新事業支援機能の強化については、企業の将来性や技術力を的確に評価できる人材の育成を目指し、業界の中央機関である全信協を中心とした目利き研修等に積極的に参加を行いました。中国地区産業クラスターサポート金融会議へは継続的に参加を行い、地区内参加企業の情報収集等を行いました。中小企業支援センターの活用については、融資専担者・融資アドバイザー・渉外係に説明を行い利用の促進を図りました。

 

・取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化に向けては、16年3月に 広島県信用保証協会と提携し、当金庫の信用格付を基準とした協調融資「ハーモニー」を開始しました。 ビジネスマッチング推進に向け、全国の信用金庫をネットワークで結んだ「しんきんビジネス・マッチングサービス」を開始しました。しまなみビジネスクラブ会員を中心に経営セミナーを実施しました。要注意先債権等の健全債権化及び不良債権の新規発生防止の体制整備強化については、「企業再生支援プロジェクトチーム」を設置し、また、 15年12月に増員を行い、ランクダウン防止やランクアップ支援の強化を図りました。また、16年3月に既存貸出先の中間管理・進捗管理を行うために融資アドバイザーを新設しました。

 

・早期事業再生に向けた積極的取組みについては、 経済産業省主催「事業再生人材育成プログラム導入促進事業」「産業・金融再生のための事業再生人材育成講座」、(社)金融財政事情研究会主催「ニューバンキングセミナー」を受講しました。

 

・新しい中小企業金融への取組みの強化については、融資トレーニーの実施や融資研修制度を実施し、また、更なる本部審査管理態勢の強化策として、審査担当の増員を図り審査能力の向上に努めました。顧客への説明態勢の整備、相談・苦情処理機能の強化については、16年9月に「与信取引に係る顧客への説明マニュアル」を作成及び施行しました。「地域金融円滑化会議」において意見交換された情報等をフィードバックし、コンプライアンス委員会等にて活用を図りました。また、相談・苦情処理体制の強化については、監査部にコンプライアンス担当者を設置し、窓口の一元化を図りました。進捗状況の公表においては、15年11月及び16年6月にホームページ上に掲載しました。

 

・顧客への説明態勢の整備、相談・苦情処理機能の強化については、「地域金融円滑化会議」において意見交換された情報等をフィードバックし、コンプライアンス委員会等にて活用を図りました。また、相談・苦情処理体制の強化については、専属の相談窓口を設置する予定です。

健全性の確保・収益性の向上等に向けた取組み
 

・資産査定・信用リスク管理の強化については、各種自己査定研修会の実施等により自己査定精度の向上に向けて取組みました。

 

・収益管理態勢の整備と収益力の向上については、格付けシステム導入により格付けに見合った金利の設定を行い、自己査定区分と信用格付けとの整合性の検証や15年11月に当金庫独自の基準金利「しまなみ短期プライムレート」を導入しました。また、16年度に入り償却引当金システムの導入検討を開始しました。

 

・ガバナンスの強化及び地域貢献に関する情報開示等については、15年11月に半期ディスクロージャー誌及びホームページにて開示を実施、16年8月にディスクロージャー誌に総代選任方法及び総代氏名を掲載し、その内容を16年9月にホームページにて実施しました。

アクションプログラム機能強化計画推進体制
 

アクションプログラムにおける機能強化計画の達成に向けて、平成15年10月にアクションプログラム推進委員会を設置し、各項目の実施及び進捗状況の把握に向けて取組みました。 「中小企業金融の再生に向けた取組み」及び「健全性の確保・収益性の向上等に向けた取組み」について上記取組みを実施しました。

 

15年度後半から16年度前半にかけて、多くの項目については実施スケジュール通り進み、新たな担当者の設置及び強化部署への増員、各種研修・会議の実施及び参加等により、具体的な施策を実行に移すことができました。 平成 16年度も半期が経過し、「リレーションシップバンキングの機能強化」の集中改善期間もあと半年となり、当金庫はアクションプログラム推進委員会を中心に、各項目の具体的な進捗度合いを再度チェックし実施に向けて確実に取組んでいく方針です。

 

 

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